集めた資料を管理組合でチェックし、必要におうじて区分所有者宅に出向いて直接点検することも必要になる。バルコニーまわりには、いくつかのチェックポイントがある。その代表的なものが、揚げ裏部分の貫通ひびわれである。貫通しているかどうかは、エフロレッセンス(白色の溶出物)の浸出でわかる。このようなひびわれは、中性化による鉄筋腐食を引きおこすので、補修が必要になる。コンクリート手すりにもひびわれが生じやすいが、こまかいひびわれは放置しておいてもいい。しかし、ひびわれ幅が〇・三ミリを超えるような大きいひびわれは、補修の対象になろう。バルコニー床で気をつける必要があるのは、外壁との取りつけ部分に沿って生じている大きいひびわれである。このようなひびわれが発見された場合には、ただちに内部の鉄筋の配置を調べる必要がある。このような現象は、上部に鉄筋が配置されていない場合におこりやすい。放置しておくとバルコニーが落下する恐れがある。鉄筋の存在は、あとで述べる電磁誘導式の鉄筋探査計を用いるとチェックできる。バルコニーでは排水不良も点検の重要なチェックポイントである。排水不良は建物の耐久性に影響を与えるからである。
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